昨年、河童連邦共和国のメンバーの方々がいらしてくださった折に、
「女将さん、湯河原は竹が多いし、加満田は環境的に炭焼きが可能ですから、竹炭を作ってみませんか」
とご提案をいただきました。
以前から、竹酢液は雑巾がけや害虫駆除に使用していましたので、「はいはい、是非やってみたいです!!」
とお返事しました。
竹という植物は繁殖力が強く、放っておくと森林の生態系を乱してしまう、竹林は傘をさして歩けるくらい間引くと筍がよく育つ‥‥何より、竹炭には、消臭作用があり、使い道は限りない。竹酢液の用途も多い。
「それでは、12月はせわしいので、年が明けて少し落ち着いたらやりましょう。」と話は直ぐに決まり、1月22日を迎えました。
朝早くから窯作り、当館で予め作っておいた2m四方の盛り土の上にドラム缶をすえて、周りをトタン板で囲い土を満たす。炊き口と煙突を固定して、約3時間で完成。
正午に火入れをして4時間、風向きが変わり建物の方に煙が流れ始めたので消火。
23日早朝から再度、窯に火を入れ午前中で焼き上げました。
24日朝、いよいよ窯出しです。
原料の竹が古い物が混じっていたせいでスカスカした炭も少々あったけれど初めて焼けた炭に感動しました。
早速ペットボトル2本に水を入れ、1本はそのまま、もう1本は竹炭を入れ4時間置いてから飲んだら明らかに炭を入れたほうはまろやかで、カルキ臭が全くしませんでした。
用途は色々あるので、これから試すのが楽しみです。
いずれは加満田のオリジナルお土産としてお喜びいただける物を作りたいと思っております。
また、竹炭体験は1泊で充分可能ですので、自分で焼いた炭でバーベキューなんてプランも企画したいですね。
煙突をはずし、窯を掃除して、後片付け終了。
2回目の窯炊きが楽しみです。
加満田竹炭窯製作にご協力下さった方々に心から感謝申し上げます。