秋晴れの今日、先日ご紹介した「林芙美子展」に行ってまいりました。
港の見える丘公園に行ったのは、実に20数年ぶり、その頃はネーミングもされていなかったかもしれません。
公園内は薔薇が随分植えてあり、洋館をスケッチしている人の姿が目に付きました。
近代文学館は公園の一番奥でひっそりとした様子でしたので、訪れる人はあまりいないかと思いましたが、盛況で皆さん熱心に展示物をご覧になっていました。
当館からお貸ししたデッサンは展示の最後のコーナーにありました。
年賦に
1949年4月湯河原旅行
1950年1~2月湯河原滞在
とあり、きっと当館にお越し下さっていたのでしょう。
「林芙美子」という作家の生涯と生原稿や写真、旅行先でのメモ、初版本、当時の文壇で活躍していた方々とやり取りした手紙など…
かなり感動しました。
あのエネルギーは何処から沸いてきたのでしょうか?
昭和の文人の底力を垣間見た気がします。
加満田が舞台になった時があったかと思うとゾクゾクします。
林先生がご利用になったであろう創業当時の建物はすでに取り壊されて跡形もありませんが、小林秀雄先生や水上勉先生がご利用になられた部屋は現在も現役です。
文学にご興味のない方にも異国情緒と近代的日本が一度に楽しめる横浜散歩、お薦めです!